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レセプトの返戻・査定で入金が減った月の資金ギャップをどう埋めるか

レセプトの返戻・査定で診療報酬の入金が減る・遅れる仕組みと、その月の資金ギャップの埋め方を解説。再請求の流れ、手元資金・融資・診療報酬債権の売却の使い分けを、数字の例つきでやさしく説明します。

基礎知識監修:Central Medience Payments 編集部
レセプトの返戻・査定で入金が減った月の資金ギャップをどう埋めるか

レセプトの返戻・査定で診療報酬の入金が減る・遅れる仕組みと、その月の資金ギャップの埋め方を解説。再請求の流れ、手元資金・融資・診療報酬債権の売却の使い分けを、数字の例つきでやさしく説明します。

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診療報酬は、診療した月の翌月十日までにレセプトで請求します。 支払基金からの入金は、その翌月二十日前後。国保連は都道府県によって異なります。 つまり診療から入金まで、およそ五十日から八十日かかります。この間も、人件費や仕入れの支払いは続きます。 当社は、この期間を埋めるために診療報酬債権を買い取ります。

「今月の入金、思ったより少ない」。月末近くに振込通知を見て、そう感じたことはありませんか。原因の多くは、レセプト(診療報酬の請求書)の「返戻(へんれい)」や「査定(さてい)」です。この記事では、返戻・査定で入金が減った月に何が起きているのかと、その穴をどう埋めるかを整理します。

この記事でわかること

  • 返戻と査定の違いと、入金が「減る」「遅れる」仕組み
  • 入金が減った月に、まず確認すべき3つのこと
  • 資金ギャップを埋める方法の比較と、診療報酬債権の売却を使うときの数字の目安

返戻・査定とは? かんたんに言うと

診療報酬は、診療月の翌月10日までにレセプト(かんたんに言うと、保険で診た分の請求書)を支払基金や国保連に提出して請求します。支払基金は会社員などの保険分、国保連は国民健康保険分を審査して支払う、いわば「保険のお金の窓口」です。

提出したレセプトは審査を受けます。ここで起きるのが返戻と査定です。

  • 返戻:レセプトに不備があり、「直して出し直してください」と差し戻されること。その分の入金は、再請求が通るまで先に延びます。入金が「遅れる」のが返戻です。
  • 査定:審査の結果、「この検査・この薬は認められない」と点数が減らされること。その分の入金は減ったまま戻りません(再審査請求という仕組みはあります)。入金が「減る」のが査定です。

お店のツケにたとえると、返戻は「伝票の書き間違いで、その分の支払いが来月回し」、査定は「この品目は払えないと値引きされた」状態です。どちらも、すでに診療は終わっていて、人件費も薬代も払った後に起きるのがつらいところです。

なぜ「入金が減った月」は資金繰りに効くのか

診療報酬は、診療月の翌々月20日前後(支払基金。年間の予定日によります)に入金されます。国保連は都道府県によって異なり、概ね20日〜月末です。つまり、診療してからお金が入るまで約50〜80日の資金ギャップがあります。

この「約2ヶ月後にこれだけ入る」という見込みをもとに、賞与や仕入れの支払いを組んでいる医療機関は多いはずです。そこに返戻・査定が重なると、見込みと実際の差がそのまま資金の穴になります。

数字で見てみましょう。月の保険請求額が1,000万円のクリニックで、返戻が請求額の3%、査定が1%だったとします。

  • 返戻:1,000万円 × 3% = 30万円(再請求が通るまで入金が先延ばし)
  • 査定:1,000万円 × 1% = 10万円(入金が減る)
  • その月の入金:1,000万円 − 30万円 − 10万円 = 960万円

40万円なら何とかなる、という月もあれば、賞与の月や納税の月に重なると厳しい、という月もあります。しかも返戻は、再請求してから通るまでさらに1〜2ヶ月かかることが珍しくありません。

入金が減った月に、まず確認したい3つのこと

慌てて資金を用意する前に、次の3点を押さえると判断が早くなります。

  1. 増減点連絡書・返戻内訳書を見る:どのレセプトが、いくら、なぜ減ったかが書かれています。返戻と査定を分けて金額を出しましょう。
  2. 返戻の再請求期限と、入金の見込み月を確認する:返戻分は直して出し直せば入金されます。「いつ再請求し、いつ入る見込みか」をカレンダーに書き込みます。
  3. 査定に納得できなければ再審査請求を検討する:通るとは限りませんが、根拠のある査定減額には異議を申し立てる仕組みがあります。

この3つで、「戻ってくるお金」と「戻らないお金」、「いつまでの穴か」がはっきりします。穴の大きさと期間が分かれば、埋め方も選びやすくなります。

資金ギャップを埋める方法の比較

埋め方はおもに3つです。

方法向いている場面注意点
手元資金・積立でしのぐ穴が小さく、翌月には戻る見込みがある毎月続くと手元の余裕がなくなる
銀行の当座貸越・短期融資(借入)枠がすでにあり、すぐ使える借入のため返済と利息が発生し、負債として残る
診療報酬債権の売却(ファクタリング)返戻分の再請求が通るまでの1〜2ヶ月をつなぎたい買取手数料がかかる。審査がある

診療報酬債権の売却とは、かんたんに言うと「2ヶ月後に支払基金・国保連から入る予定のお金(債権)」を先に買い取ってもらう方法です。借入ではなく債権の売買なので、貸借対照表の負債にはなりません。当社の場合、手数料は3%〜(条件により変動)、掛け目(先に受け取れる割合)は90%程度で、ご契約後最短3営業日で入金します。返戻が起きている月は請求額そのものが動くため、直近半年の請求額・入金額・承認率が分かる資料をもとに、買い取れる金額を決めます。くわしくはサービス・仕組みをご覧ください。

なお、売却する債権そのものにも査定・返戻は起こりえます。だからこそ掛け目が90%程度に設定されていて、残りの約10%は、支払基金・国保連からの入金額を確認した後に手数料を差し引いて精算します。査定分はこの精算時に反映され、返戻分は再請求後の入金で精算します。

あわせて、提出前のダブルチェックや返戻の多い項目の共有、承認率の毎月の記録など、穴を小さくする工夫も続けてください。承認率が安定していると、売却時の審査や条件面でもプラスに働きます(ご利用条件・手数料)。

参考事例:返戻・査定と賞与が重なったE整形外科クリニック(想定)

※想定事例です。実在の医療機関ではありません。

背景:E整形外科クリニックは、月の保険請求額が約1,200万円。7月に電子カルテの入力ルールを変えた影響で、8月診療分のレセプト(9月10日に請求)に返戻が多く出ました。10月20日前後の入金は、返戻30万円・査定12万円が引かれて1,158万円の見込みに。同じ10月に、スタッフ4名の冬季賞与の積立と、リハビリ機器のリース更新費が重なりました。

やったこと:院長はまず増減点連絡書を確認し、返戻分30万円は直して9月中に再請求できる(入金は11月以降)と判断。そのうえで、10月の支払いに備えるため、9月診療分(請求額1,200万円・11月入金予定)の1ヶ月分を売却することにしました。9月中旬に相談し、初回は審査と支払基金・国保連への通知手続きがあるため、入金までは約2週間半。10月初めに売却代金を受け取れる計画です。

数字(掛け目90%・手数料3%と仮定):

  • 前払い:1,200万円 × 90% = 1,080万円(ご契約後最短3営業日)
  • 買取手数料:1,200万円 × 3% = 36万円(消費税非課税)
  • 11月の入金額が、査定10万円を引いて1,190万円だった場合の残金:1,190万円 − 1,080万円 − 36万円 = 74万円(入金後、数営業日以内に精算)
  • 受け取り合計:1,080万円 + 74万円 = 1,154万円(請求額1,200万円から、査定10万円と手数料36万円を除いた額)
  • 8月診療分の返戻30万円は、再請求が通った後に通常どおり入金

結果:賞与の積立とリース更新を予定どおり支払い、翌月以降は電子カルテの入力チェックを強化して返戻を減らせました。売却は1回のみで、その後は手元資金で回せています。

※ 上記は理解を助けるためのモデルケース(想定事例)であり、実在の医療機関の事例ではありません。掛け目・手数料・日数は目安で、実際は審査により個別に決定します。

まとめ

返戻は「入金が遅れる」、査定は「入金が減る」。どちらも診療が終わった後に分かるため、資金繰りの見込みを狂わせます。まずは増減点連絡書で金額と原因を分け、戻ってくるお金といつ戻るかをはっきりさせましょう。そのうえで、手元資金・借入・診療報酬債権の売却を、穴の大きさと期間に合わせて選ぶのが基本です。ご自身の請求額で試算してみたい方はシミュレーターをお使いください。

よくある質問

Q. 返戻が多かった月の診療報酬も売却できますか?
A. 返戻分は再請求後に入金されるため、売却の対象や掛け目の判断に影響することがあります。当社では直近の請求額・入金額・承認率をもとに審査し、条件をお見積りでご提示します。まずはご相談ください。

Q. 売却した後に査定で入金が減ったら、差額を請求されますか?
A. 査定分は残金の精算時に調整します。掛け目の範囲内に収まる通常の査定であれば、追加のご負担は生じません。当社のサービスは償還請求権なし(ノンリコース)・買戻し義務なしの債権売買契約で、詳細な精算ルールは契約書に明記します。

Q. 銀行の借入枠を使うのと、どちらがよいですか?
A. 一概には言えません。枠がありすぐ使えるなら借入も選択肢です。一方、借入枠を温存したい、負債を増やしたくない、返済の予定を組みたくないという場合は債権の売却が向いています。併用される医療機関も多く、よくあるご質問でも整理しています。

診療報酬債権の買取について、無料でご相談いただけます

手数料3%〜・掛け目90%程度・最短3営業日。いくら、いつ受け取れるかを具体的にお見積りします(審査あり)。

無料相談・お見積りシミュレーターお電話(平日 10:00-18:00)03-5544-9120サービス資料(PDF)
Central Medience Payments 編集部株式会社Central Medience(医療経営支援グループ)のファイナンス事業部が、医療機関の資金繰り・診療報酬債権の実務について解説しています。記事内容は公開時点の一般的な情報であり、個別の税務・法務判断は専門家にご確認ください。
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