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ファクタリングに頼り続けないために|経営改善までのロードマップの描き方

診療報酬債権の売却(ファクタリング)は資金繰りの「応急処置」。毎月使い続ける状態から抜け出すための、現状把握→支出の見直し→収入の底上げ→利用月数の縮小という4段階のロードマップをやさしく解説します。

経営監修:Central Medience Payments 編集部
ファクタリングに頼り続けないために|経営改善までのロードマップの描き方

診療報酬債権の売却(ファクタリング)は資金繰りの「応急処置」。毎月使い続ける状態から抜け出すための、現状把握→支出の見直し→収入の底上げ→利用月数の縮小という4段階のロードマップをやさしく解説します。

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診療報酬が病院に届くのは、診療から、およそ二ヶ月後。 賞与も、設備の更新も、その二ヶ月を待ってはくれません。 その二ヶ月分を、私たちが先にお支払いします。借入ではなく、債権の売却です。 手数料は三パーセントから。ご契約後、最短三営業日でお受け取りいただけます。 医薬品も、人材も、施設管理も。病院を支えてきた私たちが、資金繰りも、お支えします。

この記事でわかること

  • 診療報酬債権の売却(ファクタリング)を「毎月使い続ける」状態が、なぜ経営の根本解決にならないのか
  • 資金の応急処置から経営改善までをつなぐ、4段階のロードマップの描き方
  • 当社が医療経営支援グループとして、資金の先にある支出・収入の見直しをどう手伝えるか

ファクタリングは「応急処置」。治療は別に必要です

結論から言うと、診療報酬債権の売却は「止血」には向いていますが、「体質改善」は別に取り組む必要があります。

診療報酬債権の売却とは、かんたんに言うと「2ヶ月後に支払基金・国保連から入る診療報酬を、当社が先に買い取ってお支払いする」しくみです。当社は貸金業者ではなく、本サービスは債権の売買契約です。担保・保証人は不要ですが、審査があります。

賞与や納税、開業直後、承継直後といった「一時的な資金の山」を越えるには、とても相性のよい方法です。一方で、毎月使い続けている場合は、手数料(3%〜、条件により変動)が毎月のコストとして積み重なります。ケガをしたときの絆創膏は必要ですが、毎日貼り替え続けているなら、ケガの原因そのものを見直したほうがよい、という話です。

当社は、資金の提供で終わらせず、「経営改善までのロードマップ」を一緒に描くことを大切にしています。ここからは、その描き方を4段階で説明します。

第1段階:現状を数字で見える化する

最初にやることは、「なぜ毎月足りないのか」を数字で確かめることです。感覚ではなく、次の3つを書き出します。

  • 月ごとの入金: 支払基金・国保連からの入金額(診療月の翌々月20日前後。国保連は都道府県により異なる)、窓口収入、その他の収入。
  • 月ごとの支出: 人件費、医薬品・医療材料、家賃、リース、借入の返済、税金、保険料など。
  • 支払日と入金日のずれ: 給与日・仕入れの支払日が、入金日より前に来ていないか。

ここで「入金より支出が常に多い(収支の問題)」のか、「合計では足りているが、タイミングがずれている(資金繰りの問題)」のかを切り分けます。後者なら、売却する月数を減らしながらタイミングを整えるだけで改善が見込めます。前者なら、支出と収入の両方を見直す必要があります。

当社では初回のご相談時に、無料相談の範囲で資金繰りと収支構造の概況診断を行い、必要な月数・金額と改善の方向性をセットでお伝えしています。

第2段階:支出を見直す(固定費と仕入れ)

次に、出ていくお金を見直します。医療機関の支出で見直しやすいのは、次のような項目です。

項目見直しの例
医薬品・医療材料の調達仕入れ先・価格・発注ロットの見直し、在庫の適正化
清掃・警備・メンテナンス契約内容と頻度の見直し、複数業者の比較
人件費・採用採用コスト、シフトの組み方、業務の分担の見直し
事務作業・DXレセプト業務や予約管理の効率化による残業の削減
リース・保守契約使っていない機器や重複した契約の整理

当社のグループには、医薬品・医療材料の卸、清掃・警備、人材紹介、経営コンサルティングなどの事業があります。そのため、「資金を先に受け取る」ことと「毎月の支出を軽くする」ことを、同じ窓口で並行して相談できます。グループのサービスを併せてご利用の医療機関には、買取条件の優遇が適用される場合もあります(内容は個別にお見積りします)。

第3・第4段階:収入を底上げし、売却する月数を減らす

第3段階:収入を底上げする(取りこぼしを減らす)

支出の見直しと同時に、入ってくるお金の「取りこぼし」を減らします。新しい患者さんを増やす前に、すでにある収入を確実に受け取ることが先です。

  • 返戻・査定の削減: レセプトの記載不備で差し戻される「返戻」や、内容を減点される「査定」を減らす。請求額に対する入金の割合(承認率)を毎月確認する。
  • 算定漏れの確認: 本来請求できる加算や管理料を取りこぼしていないかを点検する。
  • 未収金の回収: 窓口での未払いを放置せず、ルールを決めて回収する。

承認率が上がると、診療報酬債権の売却でも「買い取れる金額の見込み」が安定しやすくなります。収入の底上げは、資金繰りの改善そのものにつながります。

第4段階:売却する月数を少しずつ減らす

第1〜3段階が進むと、手元に残るお金が増えていきます。そこで、毎月売却する診療報酬の月数を、たとえば「3ヶ月分→2ヶ月分→1ヶ月分」のように段階的に減らしていきます。

最終的には、賞与や納税など「山」のある月だけ使う形や、使わなくてもよい状態を目指します。当社のサービスは1回のみの利用も毎月の継続利用も可能で、月数の調整もご相談いただけます。ロードマップの進み具合に合わせて、使い方を変えていける点が、借入とは違うところです。

参考事例

※想定事例です。実在の医療機関の事例ではありません。

F内科・小児科クリニック(想定)の背景
月の保険請求額は約1,000万円。1年前から毎月、その月に請求した1ヶ月分の診療報酬債権を売却して給与日を乗り切っていました(初回だけ2ヶ月分をまとめて売却し、以降は毎月1ヶ月分ずつ)。手数料(仮に3%として)は毎月 1,000万円 × 3% = 30万円 で、年間では 30万円 × 12ヶ月 = 360万円 になっていました。

やったこと

  • 第1段階: 当社との相談で資金繰り表を作り、「収支は黒字だが、医薬品の支払日が入金日の1週間前に来ている」ことが判明。
  • 第2段階: 医薬品・医療材料の調達をグループの卸に切り替え、仕入れ価格と支払日の両方を見直した。清掃契約も頻度を整理。
  • 第3段階: 返戻が多かった項目を洗い出し、承認率を数ポイント改善。
  • 第4段階: 半年かけて売却月数を2ヶ月分→1ヶ月分に減らし、その後は賞与月のみの利用に。

数字(目安)

  • 見直し前の年間手数料: 1,000万円 × 3% × 12ヶ月 = 360万円
  • 見直し後(賞与月2回のみ、各1ヶ月分として): 1,000万円 × 3% × 2回 = 60万円
  • 年間の差: 360万円 − 60万円 = 300万円

結果
毎月の手数料負担が大きく減り、その分を設備の更新に回せるようになりました。診療報酬債権の売却は「いざという時に使える手段」として残しつつ、ふだんは通常の入金サイクルで回る状態になりました。実際の手数料・条件は審査により個別に決まります。

※ 上記は理解を助けるためのモデルケース(想定事例)であり、実在の医療機関の事例ではありません。掛け目・手数料・日数は目安で、実際は審査により個別に決定します。

まとめ

  • 診療報酬債権の売却は資金の応急処置として有効ですが、毎月使い続けるなら「経営改善までのロードマップ」を描くことが大切です。
  • ロードマップは、現状の見える化→支出の見直し→収入の底上げ→売却月数の縮小、という4段階で進めます。
  • 当社は医療経営支援グループとして、資金の提供と、調達・清掃・人材・DX・経営相談などの支出の見直しを同じ窓口で伴走します。

自院の資金繰りがどのタイプかを知りたい方は、お問い合わせからご相談ください。金額の目安はシミュレーター、手数料の考え方はご利用条件でご確認いただけます。

よくある質問

Q. ロードマップの相談だけで、診療報酬債権の売却を使わなくてもよいですか?
はい。初回の相談では資金繰りの概況を診断し、売却が必要かどうかも含めてお伝えします。結果として「今は使わなくてよい」という判断になることもあります。

Q. 毎月使っている途中で、売却する月数を減らすことはできますか?
ご相談いただけます。当社のサービスは1回のみの利用も継続利用も可能で、月数の調整もできます。減らす時期や順番は、資金繰り表を見ながら一緒に決めていきます。

Q. グループのサービスを使わないと、買取の相談はできませんか?
いいえ。診療報酬債権の買取は単独でご利用いただけます。グループのサービスは、支出の見直しを進めたい場合の選択肢のひとつで、併せてご利用の場合は条件の優遇対象になることがあります。詳しくはサービスの仕組みをご覧ください。

「今は使わなくてよい」という結論も含めて、現状を診断します

資金繰りの山がいつ来るのか、買取が要る局面なのかを一緒に整理します。必要がなければそうお伝えします。調達・人材・施設・DXなど資金以外のご相談も、同じ窓口で承ります。

無料で現状を相談するグループの事業を見るお電話(平日 10:00-18:00)03-5544-9120サービス資料(PDF)
Central Medience Payments 編集部株式会社Central Medience(医療経営支援グループ)のファイナンス事業部が、医療機関の資金繰り・診療報酬債権の実務について解説しています。記事内容は公開時点の一般的な情報であり、個別の税務・法務判断は専門家にご確認ください。
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