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診療報酬はいつ入金される?レセプト請求から支払基金・国保連の入金までの流れ

診療報酬は診療月の翌月10日までにレセプト請求し、支払基金から翌々月20日前後に入金されます。請求から入金までの流れと約50〜80日の資金ギャップ、その備え方をやさしく解説します。

基礎知識監修:Central Medience Payments 編集部
診療報酬はいつ入金される?レセプト請求から支払基金・国保連の入金までの流れ

診療報酬は診療月の翌月10日までにレセプト請求し、支払基金から翌々月20日前後に入金されます。請求から入金までの流れと約50〜80日の資金ギャップ、その備え方をやさしく解説します。

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診療報酬は、診療した月の翌月十日までにレセプトで請求します。 支払基金からの入金は、その翌月二十日前後。国保連は都道府県によって異なります。 つまり診療から入金まで、およそ五十日から八十日かかります。この間も、人件費や仕入れの支払いは続きます。 当社は、この期間を埋めるために診療報酬債権を買い取ります。

この記事でわかること

  • 診療報酬が「いつ・誰から・どんな流れで」入金されるのか
  • 診療から入金まで約50〜80日かかる理由と、資金ギャップの計算
  • 入金待ちの期間をどう乗り切るか、その選択肢

結論: 診療した月の「翌々月20日前後」に入金される

結論から言うと、保険診療の診療報酬は、診療した月の翌々月20日前後に入金されます(支払基金の場合。年間予定日によります)。国保連は都道府県によって異なり、概ね20日〜月末です。

たとえば4月に診療した分なら、入金は6月20日前後。4月1日に診察した患者さんの分は、お金になるまで約80日。4月30日に診察した分でも約50日かかります。これが「診療報酬は入金が遅い」と言われる理由です。

まず、登場する言葉を整理しておきます。

  • 診療報酬: かんたんに言うと、保険診療をしたときに医療機関が受け取るお金です。
  • レセプト: かんたんに言うと「診療報酬の請求書」です。患者さんごとに1ヶ月分をまとめて作ります。
  • 支払基金(社会保険診療報酬支払基金): 会社員などが入る健康保険(社保)の分を、まとめて審査して支払う機関です。
  • 国保連(国民健康保険団体連合会): 国民健康保険や後期高齢者医療の分を、都道府県ごとに審査して支払う機関です。

請求から入金までの4ステップ

流れをステップで見てみましょう。

  1. 診療する(診療月): 患者さんは窓口で1〜3割を支払います。残りの7〜9割は、あとで保険から入金される「診療報酬債権(受け取る権利)」になります。
  2. レセプトを作って請求する(翌月10日まで): 診療月の翌月1日〜10日の間に、1ヶ月分のレセプトを支払基金と国保連に提出します。
  3. 審査される(翌月中): 支払基金・国保連が、請求内容に間違いがないかを審査します。不備があれば「返戻(へんれい)」として差し戻されたり、「査定」として一部が減らされたりすることがあります。
  4. 入金される(翌々月20日前後): 審査を通った分が、医療機関の口座に振り込まれます。

お店の「ツケ」にたとえると、「商品を渡した月の翌月に請求書を送り、翌々月に代金が振り込まれる」という、かなり気の長い取引です。ただし、支払う相手が公的な機関なので、入金そのものはとても安定しています。ここが、一般の会社のツケとの大きな違いです。

資金ギャップは約50〜80日。実際にいくら必要?

診療から入金までの「待ち時間」を資金ギャップと呼びます。かんたんに言うと「お金が出ていく日」と「お金が入ってくる日」のズレです。

医療機関の支出は待ってくれません。給料は毎月決まった日、薬や材料の仕入れ代も月ごとの支払い、家賃も毎月です。一方で収入の大部分は2ヶ月遅れ。つまり、つねに約2ヶ月分の運転資金(日々の支払いに使うお金)を手元に置いておく必要があります。

例: 月の保険請求額が1,000万円、月の支出が900万円のクリニック

  • 4月分の支出 900万円 → 4月中に支払う
  • 4月分の診療報酬 1,000万円 → 6月20日前後に入金
  • 5月分の支出 900万円 → 5月中に支払う
  • 必要な手元資金の目安: 900万円 × 2ヶ月 = 1,800万円

開業直後は、この「2ヶ月分」がまるごと手元にないと回りません。経営が安定している医療機関でも、賞与や納税、機器の入替などが重なる月は、この時間差が急に重く感じられます。

入金が「予定より減る」ことがある点にも注意

入金日だけでなく、金額が予定より減ることもあります。主な理由は2つです。

  • 返戻: レセプトの記載に不備があり、差し戻されるもの。直して再請求すれば入金されますが、1ヶ月以上遅れます。
  • 査定: 審査で「この請求は認められない」と判断され、一部が減額されるもの。

どちらも、資金計画の上では「入ってくるはずのお金が、その月には入らない」ことを意味します。請求額の全額がその月に入ると決めつけず、少し余裕を見ておくことが大切です。

入金待ちの期間をどう乗り切るか

資金ギャップを埋める方法は、主に3つあります。

  1. 手元資金を厚くしておく: いちばん基本の方法です。ただし、開業直後や大きな支出の直後には難しいこともあります。
  2. 銀行などの融資: まとまった運転資金に向いています。一方で審査に時間がかかり、担保や保証人が必要な場合があり、借入として負債に残ります。
  3. 診療報酬債権の売却(ファクタリング): 「翌々月に入る権利」を先に売って、早く受け取る方法です。当社の場合、ご契約後最短3営業日で入金(初回は審査・通知手続きのためお時間をいただく場合があります)、掛け目(前払いする割合)は90%程度、手数料は3%〜(条件により変動)です。当社は貸金業者ではなく、本サービスは債権の売買契約のため、担保・保証人は不要です。ただし審査はあります。継続してご利用の場合は、翌月10日のレセプト請求のあと20日前後に前払いする形にすると、毎月の給与支払日の前に着金するよう設計できます。

どれが正解という話ではなく、「いつまでに・いくら・どのくらいの期間」必要かで使い分けるのがコツです。しくみの詳しい説明はサービス紹介ページをご覧ください。

参考事例

※想定事例です。実在の医療機関ではありません。

A整形外科クリニック(開業1年目・想定)

  • 背景: 開業して3ヶ月目。患者さんは順調に増え、月の保険請求額は約600万円に。ところが開業資金の多くを内装と機器に使っており、最初の診療報酬が入る前の2ヶ月間、給料と仕入れの支払いで手元資金がギリギリになりました。
  • やったこと: 追加の借入は避けたいと考え、請求済みの直近1ヶ月分の診療報酬債権を当社に売却することを検討。保険医療機関の指定通知書やレセプト請求の実績資料をそろえ、審査のうえ契約しました。
  • 数字: 600万円 × 90% = 540万円を前払い。手数料は条件により3%で、600万円 × 3% = 18万円。基金・国保連からの入金後、60万円 − 18万円 = 42万円を精算。受取合計は 540万円 + 42万円 = 582万円。
  • 結果: 給料日前に着金し、支払いを予定どおり実行。翌々月からは通常の入金サイクルに戻り、以後は必要な月だけ相談する形にしました。

※ 上記は理解を助けるためのモデルケース(想定事例)であり、実在の医療機関の事例ではありません。掛け目・手数料・日数は目安で、実際は審査により個別に決定します。

まとめ

  • 診療報酬は、診療月の翌月10日までにレセプト請求し、支払基金から翌々月20日前後に入金されます(国保連は都道府県により異なり、概ね20日〜月末)。
  • 診療から入金まで約50〜80日の資金ギャップがあり、手元には約2ヶ月分の運転資金が必要です。
  • 返戻・査定で入金が減ることもあるので、請求額の全額をあてにしすぎないことが大切です。
  • ギャップを埋める手段は、手元資金・融資・診療報酬債権の売却など。期間と金額で使い分けましょう。

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よくある質問

Q. 支払基金と国保連で入金日が違うのはなぜですか?
A. 審査と支払いを行う機関が別だからです。支払基金は全国共通の予定日(概ね20日前後)ですが、国保連は都道府県ごとに運営されているため、日程も都道府県によって異なります。

Q. 開業したばかりで請求実績が少なくても、資金ギャップの相談はできますか?
A. はい。当社は請求実績をもとに検討しますので、開業直後でもご相談いただけます。ただし審査があり、必ずご利用いただけるとは限りません。まずはお問い合わせからご相談ください。

Q. 返戻や査定があった月は、ファクタリングの精算はどうなりますか?
A. 前払い後、支払基金・国保連からの実際の入金額が確定してから残金を精算します。査定・返戻で入金額が請求額を下回った場合は、その差額を残金精算のときに反映します。詳しい精算の流れは、お見積りの際に事前にご説明します。

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Central Medience Payments 編集部株式会社Central Medience(医療経営支援グループ)のファイナンス事業部が、医療機関の資金繰り・診療報酬債権の実務について解説しています。記事内容は公開時点の一般的な情報であり、個別の税務・法務判断は専門家にご確認ください。
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