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診療報酬ファクタリングとは?仕組みとメリット・注意点

診療報酬ファクタリングは、あとで入金される診療報酬を先に受け取るしくみです。お金の流れを数字で示しながら、仕組み・メリット・注意点を想定事例つきでやさしく解説します。

基礎知識監修:Central Medience Payments 編集部
診療報酬ファクタリングとは?仕組みとメリット・注意点

診療報酬ファクタリングは、あとで入金される診療報酬を先に受け取るしくみです。お金の流れを数字で示しながら、仕組み・メリット・注意点を想定事例つきでやさしく解説します。

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診療報酬は、支払基金と国保連から、およそ二ヶ月後に支払われます。 当社は、その請求債権を医療機関さまから買い取ります。支払基金と国保連には、連名で譲渡の通知を行います。制度上、通常の手続きです。 患者さまや、お取引先に通知が行くことはありません。 担保も、保証人も不要。借入ではなく、債権の売買契約です。

この記事でわかること

  • 診療報酬ファクタリングが「何を・どうする」しくみなのか
  • 掛け目・手数料など、お金の動きの数字の例
  • メリットと注意点、向いている使い方

診療報酬ファクタリングとは「入金待ちの診療報酬を先に受け取る」こと

診療報酬ファクタリングとは、かんたんに言うと「あとで入ってくる診療報酬を、先にお金に変えるしくみ」です。

まず言葉を整理します。

  • 診療報酬: かんたんに言うと、保険診療をしたときに医療機関が受け取るお金です。患者さんが窓口で払う分(1〜3割)以外は、あとから保険のしくみを通じて入金されます。
  • 債権(さいけん): かんたんに言うと「お金を受け取る権利」です。診療をした時点で、医療機関は「診療報酬を受け取る権利=診療報酬債権」を持っています。
  • ファクタリング: この「受け取る権利」を専門の会社に売って、本来の入金日より前にお金を受け取ることです。

身近なたとえで言うと、お店の「ツケ」に似ています。商品はもう渡したけれど、代金が入るのは来月末。でも今月の仕入れ代や給料は待ってくれません。そんなとき「来月末に入るツケの権利」を買い取ってもらえれば、今日お金が手に入ります。診療報酬ファクタリングは、その医療機関版です。

診療報酬は、診療した月の翌々月20日前後に入金されるのがふつうです(支払基金の場合。国保連は都道府県により異なり、概ね20日〜月末)。つまり、診療してからお金になるまで約50〜80日の「待ち時間」があります。この待ち時間を短くするのがファクタリングの役目です。

お金の流れを数字で見てみる

具体的な数字で見てみましょう。当社の場合、掛け目(かけめ)は90%程度、手数料は3%〜(条件により変動し、お見積りで事前にお示しします)です。

掛け目とは、かんたんに言うと「最初に前払いする割合」のことです。

例: 1ヶ月分の保険請求額が1,000万円の場合

  • 前払い額: 1,000万円 × 90% = 900万円(ご契約後、最短3営業日で入金。初回は審査・通知手続きのためお時間をいただく場合があります)
  • 支払基金・国保連から入金があったあと、残りの10%から手数料を差し引いて精算します
  • 手数料が3%なら: 1,000万円 × 3% = 30万円
  • 残金の精算: 100万円 − 30万円 = 70万円
  • 受け取る合計: 900万円 + 70万円 = 970万円

つまり「1,000万円の入金を約2ヶ月早く受け取るために、30万円の手数料を払う」というイメージです。なお、買取手数料は消費税がかかりません(非課税)。

借入とどう違う?「売る」と「借りる」の差

ここがいちばん大切なポイントです。診療報酬ファクタリングは、お金を借りるのではなく、持っている権利を売る取引です。

当社のサービスは、診療報酬債権の「売買(譲渡)契約」です。当社は貸金業者ではありません。売買なので、次のような特徴があります。

  • 担保・保証人は不要です
  • 償還請求権(しょうかんせいきゅうけん)がありません。かんたんに言うと、万一支払基金などから入金されなかった場合でも、医療機関に「お金を返してください」とは求めないということです(ノンリコースと呼びます)
  • 買戻し義務もありません
  • 借入ではないので、貸借対照表(財産と負債の一覧表)の負債は増えません

ただし、審査はあります。保険医療機関の指定の確認、レセプト(診療報酬の請求書)の請求実績、当社基準の本人確認などを行います。審査をまったく行わないと説明する会社があれば、むしろ注意が必要です。

しくみの全体像はサービス紹介ページでも図で説明しています。

メリットと注意点を正直に整理する

メリット: 早い・負債にならない・まとまった額に対応

主なメリットは3つです。

  1. 入金が早い: 初回はご相談から入金まで2〜3週間が目安です(審査と支払基金・国保連への通知手続きを含みます)。2回目以降は請求データを受け取り次第、すみやかにお支払いします。
  2. 負債として残らない: 売買なので、銀行の借入枠をそのまま温存できます。銀行融資との併用も可能です。
  3. まとまった金額に対応: 当社では保険請求額の最大6ヶ月分まで買取の対象になります。開業直後や設備の入替など、まとまった資金が必要な場面でも相談しやすいのが特徴です。

注意点: 手数料・使い方・手続き

良いことばかりではありません。注意点も正直にお伝えします。

  • 手数料がかかる: 早く受け取る代わりに、受け取る総額は少し減ります。毎月使い続けると、その分コストも積み重なります。
  • 「穴埋め」に使い続けない: 赤字の原因そのものは解決しません。入金までの時間差を埋める道具として使い、並行して経営の見直しを進めるのが健全です。
  • 通知の手続きがある: 医療機関のファクタリングは、支払基金・国保連に「債権を譲渡しました」という通知(確定日付付き)を行う3者間方式が一般的です。これは制度上の通常の手続きで、患者さんや取引先に通知されることはありません。
  • 医療法人の場合: 定款や規模に応じて、理事会(場合により社員総会)の議事録をお願いすることがあります。

参考事例

※想定事例です。実在の医療機関ではありません。

B内科クリニック(個人開業・想定)

  • 背景: 開業2年目。月の保険請求額は約800万円。電子カルテの更新費用と賞与の支払いが同じ月に重なり、翌々月の入金を待つと一時的に資金が足りなくなる見込みでした。
  • やったこと: 銀行からの新たな借入を増やしたくなかったため、直近1ヶ月分の診療報酬債権の売却を当社に相談。必要書類をそろえ、審査のうえ契約しました。
  • 数字: 800万円 × 90% = 720万円を前払い。手数料は条件により3%で、800万円 × 3% = 24万円。入金後の残金精算は 80万円 − 24万円 = 56万円。受取合計は 720万円 + 56万円 = 776万円。
  • 結果: 賞与と更新費用を予定どおり支払い、翌々月の基金入金で精算が完了。銀行の借入枠は使わずに済みました。

※ 上記は理解を助けるためのモデルケース(想定事例)であり、実在の医療機関の事例ではありません。掛け目・手数料・日数は目安で、実際は審査により個別に決定します。

まとめ

  • 診療報酬ファクタリングは、入金待ちの診療報酬債権を「売って」先に受け取るしくみです。
  • 当社の目安は、掛け目90%程度・手数料3%〜(条件により変動)・ご契約後最短3営業日・最大6ヶ月分です。
  • 継続して使う場合は、翌月10日のレセプト請求 → 15〜16日頃に買取内容の確認 → 20日前後に前払い、という月次サイクルになります。給与支払日の前に着金するよう設計できます。
  • 手数料というコストがあるので、時間差を埋める道具として計画的に使うのがポイントです。

金額の目安はシミュレーターで試せます。個別のご質問はお問い合わせからどうぞ。

よくある質問

Q. 赤字決算や開業したばかりでも使えますか?
A. 診療報酬債権の買取は、レセプトの請求実績をもとに検討します。赤字決算や開業直後でもご相談いただけます。ただし審査はありますので、必ずご利用いただけるとは限りません。

Q. 患者さんに知られることはありますか?
A. 患者さんや取引先への通知はありません。通知を行う相手は支払基金・国保連のみで、これは制度上の通常の手続きです。

Q. 1回だけの利用でも大丈夫ですか?
A. はい。1回のみのご利用も、毎月の継続利用も可能です。ご利用のしかたに迷う場合も、お気軽にご相談ください。

診療報酬債権の買取について、無料でご相談いただけます

手数料3%〜・掛け目90%程度・最短3営業日。いくら、いつ受け取れるかを具体的にお見積りします(審査あり)。

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Central Medience Payments 編集部株式会社Central Medience(医療経営支援グループ)のファイナンス事業部が、医療機関の資金繰り・診療報酬債権の実務について解説しています。記事内容は公開時点の一般的な情報であり、個別の税務・法務判断は専門家にご確認ください。
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